「SIMスワップ」と呼ばれる手口で、ネットバンキングから金銭を盗み取る手口が多くなっている。 5月11日、警視庁はこの手口を使って、他人の口座から約200万円を引き出したとして、無職の大根田愛美容疑者(30)を逮捕した。 SIMスワップとは、どういった手口なのだろうか。 「犯人はまず、ターゲットを銀行やクレジット会社の偽造サイトに誘導します。そこで氏名、住所、携帯電話番号、ネットバンクのID、パスワードなどの個人情報を入力させ、情報を盗みます。フィッシング詐欺といわれる手法です。 次に、ターゲットの個人情報を使って偽造免許証を作ります。顔写真は犯人のものです。その偽造免許証を持って携帯電話ショップに行き、『スマホを紛失した』と届けます。 そして、いままでのSIMカードを解約、新しいSIMカードを入手して、自分のスマホに入れて、ターゲットに「なりすます」のです。最後はネットバンクにアクセス、犯人のスマホに送られてきたパスワードなどを打ち込み、口座から金銭を引き出します」(事件担当記者) 店舗に行かず、しかも24時間、振り込みができるなど、利便性が高いネットバンキングは、いまや国民の6割以上が利用しているといわれている。利用者は誰でも被害者になりうるわけだが、気になるのは被害にあったときの「補償」である。全国銀行協会に聞いた。 「インターネットバンキングによる不正払い出しにつきましても、お客さまに重大な瑕疵(誤り)や過失がなければ、預金者保護法という法律に準じて、対応することを過去に業界で申し合わせています。補償の可否は事案ごとに違いますので、お客さまから状況をお聞き取りして、対応させていただいております。被害拡大防止のために、出金停止なども必要になりますので、いずれにしましても、すぐに金融機関にご相談ください」(広報担当) 日本クレジット協会にも聞いた。 「補償の内容は、契約されているクレジット会社によって違いますが、一般的にはお客さまのお手元に毎月の利用明細書が届いた前後30日、ないし60日の不正使用に関して、補償する会社が多いです。一部には、全額ではなく『最低のお支払い』を設定しているクレジット会社もございます。ご負担いただいている年会費が高いと、補償も手厚くなっている傾向にあります」(広報担当) クレジット会社側も、不正使用の対策をしているという。 「いままでとは明らかに違う買い方であったり、昨日は海外でカードを利用したのに、今日は国内で使用されている、といった場合は、利用者さまにご確認の問い合わせをさせていただいています」(同前) まずは「フィッシング」に引っかからないことが大切だ。

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