岸田文雄首相の演説会場で爆発物が投げ込まれた事件は、15日で発生から1カ月となった。 木村隆二容疑者(24)=火薬類取締法違反容疑で再逮捕=が黙秘を続ける中、和歌山県警は殺人未遂などの容疑も視野に、爆発物の構造や殺傷能力の有無を調べている。 木村容疑者は4月15日、威力業務妨害容疑で現行犯逮捕された。和歌山地検が5月6日、同容疑について処分保留とする一方、県警は火薬を無許可で製造したとして、火薬類取締法違反容疑で木村容疑者を再逮捕した。 県警は殺人未遂や爆発物取締罰則違反容疑での立件を視野に入れているが、容疑者の供述がない中、爆発物の威力が焦点となる。 捜査関係者によると、県警は投げ込まれた筒などの鑑定結果を踏まえ、再現実験を検討。殺傷能力の有無を確認し、首相への殺意を裏付けられないか調べるとみられる。 兵庫県川西市の木村容疑者宅から押収した粉末に黒色火薬の原料などが含まれていたことから、和歌山県警は自宅で火薬を調合したと判断した。金属製の筒や工具類も押収しており、県警は爆発物を自ら作った可能性があるとみている。 事件は4月15日、和歌山市の雑賀崎漁港で発生。木村容疑者が筒状の爆発物1本を首相に向けて投げ込み、男性警察官と聴衆の男性の計2人が軽傷を負った。爆発地点から数十メートル離れた場所に筒本体や破片がめり込んだ穴も見つかった。 木村容疑者は昨年6月、年齢などを理由に参院選に立候補できないのは違憲だとして、国に損害賠償を求める訴訟を起こしていた。選挙制度に不満があったとみられ、県警は詳しい動機の解明を進めている。

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