東京都江戸川区の住宅で契約社員の山岸正文さん(当時63歳)を殺害したとして区立中学校教諭、尾本幸祐容疑者(36)が殺人容疑で逮捕された事件で、現場の住宅から血の付いたマスクと眼鏡が見つかっていたことが、捜査関係者への取材で判明した。両方から尾本容疑者のものとみられるDNA型が検出されたという。警視庁捜査1課は、山岸さんともみ合いになった際などに尾本容疑者自身も負傷し、血が付着した可能性があるとみている。 捜査関係者によると、現場から見つかった血の付いたマスクと眼鏡を鑑定した結果、複数人のDNA型が検出され、一部は尾本容疑者のものと矛盾しない結果が出たという。 また、尾本容疑者は逮捕前の任意の事情聴取に「1月下旬に男性から『荷物を運んでほしい』と頼まれた。『土足でいい』と言われ、土足で家に入った」と説明。さらに「2月にも『お礼がしたい』と家に招かれた。家の中で何かにぶつかり、鼻血が出てマスクが汚れたので男性に渡した。花粉症用の眼鏡を置き忘れた」などと話したとされる。 尾本容疑者の説明通り、現場の住宅からは土足で歩き回ったとみられる足跡や、血の付いたマスクなどが見つかった。尾本容疑者の関係先からは、事情聴取で話したような経緯をまとめた手書きのメモも見つかったという。 ただ尾本容疑者の説明以外で2人に接点があったことが捜査過程で確認できておらず、説明内容に不自然な点も多いとして、捜査1課は、尾本容疑者が事件への関与を隠すために虚偽の説明をした可能性もあるとみて調べている。 尾本容疑者は10日に逮捕された際に「事件には関わっていません」と容疑を否認していたが、その後黙秘に転じたという。【木原真希、岩崎歩、菅健吾】

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